
オルゴールの技術の進歩と共に発展してきたオートマタ(からくり人形)は、人形だけでなくカムやシャフトなどの動く仕組みまでもデザインされた新しい形へと進化を遂げてきました。当館では、国内外で活躍するオートマタアーティストによる、木材・金属・紙で作られた、ウィットに富んだ独自の世界をご紹介いたしております。
~automataとは~ 「からくり」を英語に訳す場合、「automata」とすることが多いようです。広辞苑によると、「からくり」は「糸のしかけであやつって動かす装置。転じて一般にしかけ」となっています。これに対し「automata」は、automation(自動)とmatter(ことがら)の複合語であって自動装置のことを意味するのでしょうから、からくりと全く同義とはいえません。automationは"an inanimate objecti that imitates the action of living”(生命あるものの動きを真似た無生物)と定義されています。ギリシャ語で「ひとり勝手に動くもの」の意味を持つautomatonsがその語源。automationは、一方で産業ロボットに代表されるいわゆる「オートメーション」に発展し、もう一方では「からくり」に変じていきました。産業ロボットとオートマタの違いは、ロボットが機能的なのに対し装飾的であることがあげられます。ロボットはテクノロジーであり、オートマタはアートであるともいえます。キャバレーメカニカルシアターの根本精神は、西洋からくりの歴史を通してみられる「不思議」に対する挑戦であり、大いなる遊び心の表象であるといえます。
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